ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第13巻より

2020年(令和2年)10月10日 ベストグループ道北道東一日研修 ③

会社を経営しても、人が働いてくださらなかったら会社は成り立たないのです。私は一人で働きませんでした。「ありがとう、ありがとう。アリが十(とう)なら、目が二十、足が六十で、はい!、がんばろう!」と言って、皆さんと力を合わせて働きました。

「アリさんのように皆で助け合うことが大事だよ」と、いつも言っていました。その代わり、社長になると人に見本を見せないといけないのです。だから、私は事業家時代、よく働きました。

身体がボロボロになるほど働きました。なぜなら、人よりも働かなければ付いてきてくださらないからです。そして、社員を思いやり、得たお金を働いて下さる方に使っていただくようにしました。そうすると、従業員さんは、よく働いてくださったのです。

人を大事にしなければ、良い人は寄ってこられません。人を粗末にする人は、社会でも嫌われるのです。お金よりも人のほうが大事です。人が支えてくださるのです。このことを忘れてはいけません。

私は七十六歳になりましたが、今の人は昔に比べて、人を大事にしない方が増えてきたと思います。私は、人と人との思いやりや優しさ、絆が大事だと思っている一人です。

人を大切にしない人は、見えるものを大切にしないから、見えない存在も信じられないのです。命は目に見えません。でも、心が浄(きれ)いになると、命は内面から見えるのです。

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